2012年12月5日水曜日

ハンドピース、灌流液の使い回し

眼科白内障手術で使う超音波手術器具のハンドピース部分です。


先端を切開した目の中に入れて超音波で濁った水晶体を乳化・吸引します。

私の知っているケースでは、以前は先端チップとスリーブ(写真では取り外した状態)すら交換せず、蒸留水ですすぐのみで次の患者に使い回しをしていました。

5年ほど前に問題提起し、その後、チップとシリコンスリーブは交換するようになりましたが、高価なハンドピースはそのまま使い回し。

目の中に水を流しながら手術を行うため、ハンドピースには専用の灌流液を流すチューブと、吸引するチューブがつながっています。これらも本来は患者一人に1セット使うことになっていますが、1日15件ほどの手術でずっと使いまわしでした。

灌流液が入った点滴ボトルも内容量500ccがなくなるまではずっと使い続けます。通常は5人ほど。


今は、一患者一セットになりましたが、こんな不法な使い回しが10年近く続いていました。

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